【用語解説】契約書で「等」が出てきたら、その中身を確認しようねというお話。

契約書では「〇〇等」という表現が頻繁に出てきます。

これは、「〇〇」以外にも何かを想定しているときに用いられます。自分で契約書や契約条項を書くと感覚的に理解できますが、何か漏れがあると不安なのでついつい「等」をつけて概念の範囲を曖昧にしてしまいます。そういうことが多く行われるので、レビュー時に契約書で「〇〇等」を見かける頻度は非常に高いのです。

ここで、契約書で「〇〇等」が出てきたら、必ず「等」の中身を考えなくてはなりません

それでは、どのように中身を考えていけばよいのでしょうか?

契約書で「〇〇等」という文言が出てきたら、まず「〇〇等」の定義を述べているところを見つけましょう。まともな契約書であれば、たとえば、「第2条(定義)」で「 X 等  X、Y、Z」と定義されているケースか、条項の途中で「X、Y、Z(以下「 X 等」という。)」と定義されているケースのいずれかです。

次に、そのいずれの場合でもないときは、「〇〇等」の「等」とは、「〇〇その他◇◇」の意味です。したがって、「等」を「その他◇◇」と読み替えて「◇◇」が何なのか、「〇〇」以外に想定されているものは何なのかを考える必要があります。もし「◇◇」の部分が不明であるときは、それは何らの限定をかけていないのと同じです。この場合には、「〇〇」として「等」を削除しましょう。相手方がそれで困るようであれば、何を想定するのか相手方に具体的にあげてもらいましょう。

本来、契約書において、概念の範囲を曖昧にぼかすことは後日の紛争の火種になるだけであり、好ましいことではありません。しかし、現実問題として、定義規定や括弧書きによる定義文言を置かずに「等」が多用されていることは多いと考えられます。このような実情を踏まえると、「等」の中身を自分でイメージするという、ある意味では契約書のドラフト時にかけておくべきコストをレビュー時にかけなければならないといえます。

(平塚)

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