【レポート】MUJIcom 武蔵野美術大学市ケ谷キャンパスオープニングトークイベントに招待されたので参加してきました!

こんにちは~

最近は条項の解説とか用語の解説とか地道に契約事典のページをつくり続けております、編集長のひらつかです。「今のところは」ちょっと地味めな記事が続きますが、試行錯誤しながらメディアをつくっていく過程をお楽しみいただければと。

さて、今回は弊社デザイナーとともに「MUJIcom 武蔵野美術大学市ケ谷キャンパスオープニングトークイベント&レセプションパーティ」に参加してきましたので、そのレポートを書きます!

イベントの位置づけ

このイベントは、学校法人武蔵野美術大学(所在地:東京都小平市、学長:長澤忠徳)が「MUJIcom 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス」をオープンしたことの記念イベントです。現在、デザイン領域ではデザインの研究をビジネスに具象化・実用化・社会実装するという流れが大きくなっており、このイベントはその流れの中に位置づけられます。デザイン研究の領域での産学連携ですね。

前掲のニュースの表現を引くと、武蔵野美術大学は株式会社良品計画と連携して「無印良品の商品販売のみならず、企業と実践的に研究(リサーチ)、開発実験(プロトタイプ)、評価・検証、実装を循環して学習・研究効果に直結できる環境」としての空間をオープンしたということです。そして、「『大学と企業、自治体、地域住民のコミュニティとなるような場所』をコンセプトに、授業やゼミから生まれた事業コンセプトや実践的なワークショップ等を行う予定」のスペースというところから、「共に創っていく」ものとして「共創スタジオ」という名前にしたのだそうです。コンサルティングファームがデザイン事務所に入っていくケースも出てきましたが、そのような動向も踏まえて、ビジネスの立場からデザインへの注目度が高まっているということでもあります。

そもそもなんでイベントに参加してるの?

既にご存じの方は多いかもしれませんが、本年7月12日より、弊社(GVA TECH株式会社/本社:東京都渋谷区、代表取締役:山本 俊)と武蔵野美術大学とは「みんなのための法律とデザイン」というテーマで共同研究を進めています。その関係で今回のイベントにご招待をいただきました。このプロジェクトの概要については2019年7月12日付「プレスリリース」のとおりですが、要点は次のとおりです。

社会をよくするために法律を活用する未来を描き、またその実現に向けた体験価値の創造において重要な要素であるデザインを活用するなど、法律×デザインで皆が暮らしやすくなるための社会と法律のビジョンに関する研究を通して新たに社会的 価値の創出・向上を目指していきます。

……はい、非常に抽象的ですね。

しかし、狙っていることは今回のイベントに近いといえるかもしれません。つまり、契約も含めて法を生活空間に社会実装しようという話です。いや、まだどうなるかわからないのですが。わたしが勝手にそう思っているだけかもしれません。

職業病からか成果物から逆算してタスクにブレイクダウンする思考が染みつき始めてしまってよくないのですが、デザイン思考ではそういうある種のツリー状に展開される思考方法から外れることもあります。今回のトークイベントでは、ツリー構造の対になる概念として「リゾーム」(ドゥルーズ+ガタリ)が紹介されたりもしていました。「リゾーム」というのは地下茎のことですね。縦横無尽に錯綜して駆け巡る逃走線のことです。当時のラカン派精神分析学における「オイディプス・コンプレックス」という父権的な構造に対するアンチテーゼ(「アンチ・オイディプス」)がデザインの領域にも持ち込まれているわけです。ここではコンサル的な「ロジカルシンキング」へのアンチテーゼに転用されていると捉えていただいてけっこうです。単一の目的価値の下に体系化されることを拒絶する姿勢であるわけです。

<多>、それは作り出さねばならないのだ、相変わらず一個の高位の次元を付け加えることによってではなく、逆におよそ最も単純な仕方で、節制により、手持ちの次元の水準で、つねにnマイナス1で(こうしてはじめて一は多の一部となるのだ、つねに引かれるものであることによって)。設定すべき多様体から一なるものを引くこと、nマイナス1で書くこと。このようなシステムはリゾーム〔根茎〕と呼ばれうるだろう。
(ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ(宇野邦一ほか訳)『千のプラトー 資本主義と分裂症』(河出書房新社、2010年)22頁)

何を言ってるかよくわからないかもしれませんが、「無意識のうちに自分で自分を縛っている価値観から脱して駆け巡れ、それは自分を安定して支えているものを抜き取ることによって行うのだ」くらいに捉えておいてください。特に何かを言いたいわけではなく、トークイベントではリゾームの話も出ていましたよ、と。たのしい。今後の共同研究もわくわくしますね!

記事の途中ですがシルクスクリーンのお話です。

今回のイベントではシルクスクリーンを体験してきました!(弊社デザイナーが!)

シルクスクリーンというのは、要するに、本当にシルクかどうかはともかくとしてメッシュを用いた版画ですね。小学生のときに何かの雑誌の付録でやったような記憶があります。

今回の版画をプリントする素材は、今回のイベントでお土産にもらった MUJI で無地な無字の布袋です。……嘘です。字は入っていました。

なんでシルクスクリーンを体験したのか、どうしてその体験を記事にしているのかとか、それは考えないことにしましょう。「リゾーム」とはそういうものです。ええ。記事内容の基本線がどうとかは気にしてはいけません。

「産業をデザインする」ということ(※実質的にレポートになってるのはここだけです。)

トークイベントでは「イノベーション」を言い換えて “Beyond the Rule” (ルールを超える)という定義が提示されました。一応、念のため付言しておくと「法に触れてみよう!」的なじわじわくる系のジョークではありません。現在のところ「イノベーション」は「技術革新」と訳されていますが技術面での革新がすべてではないですよね、そう捉えるとピントを外しますよね、という発想から別の用語を探してこうなった旨を拝聴しました。

わたしのほうで月並みな表現に置き換えると、既存の枠組みにとらわれない考え方をしましょうということで、既存の枠組みのことを「ルール」と表現していると考えてよいと思います。トークイベントでは「チームに『悪い奴』が入ってるとうまくいく」という話も出ていました。これも既存の枠組みに囚われないからです。その場で弊社デザイナーから「ひらつかさんがいるからうまくいきますね!」と言われた時のわたしの気持ちを140字以内で述べてほしい。Twitter で。

美大のイベントだしまぁいっかということで弊社デザイナーとともに超絶カジュアルな服装で行きましたが、みなさんスーツ率高かったですね。我々のラフさが際立ちましたね。 “Beyond the Rule” の精神では我々が確実に先端を行っていたことを身をもって実感できました。

あー、えーと、レセプションについては周囲へのご挨拶もそこそこ、お料理を美味しくいただいていたという以外に特に報告はありません。料理美味しかったです。はい。

以上でレポートはおしまいです~

我々は “Beyond the Rule” でいくぞ!!

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